八女ファミリー林業への視察

先日は、福岡県八女市で小規模林業に夫婦で取組む江良さんの森づくりの現場を見せていただきました。

対馬からは、上対馬町の漁師さんたちや漁協若手職員、県の水産担当者、個人で林業を始めた方も同行していただきました。



江良さんの20haの森には、3tの小型ユンボが通る2.5m以下の小さな作業道を張り巡らせています。10本中2本を選んで伐採し、しばらく成長させて、また少し切っていくことで、新たな植樹をせずに、森を育てていきます。


小さな林道が、クネクネと急斜面に作られているので、段々畑のように水がゆっくりと下へ流れていきます。小さな林業で最も大事なのが道づくりだとおっしゃっていました。小さな作業道があることで、伐倒や玉切りなどの作業の安全性も格段に上がるそうです。

上を見ると樹冠が塞がっており、雨が樹木に当たって林内に滴っていくので、土壌が削られないようです。樹木が密集しているので、風が入らず、過去の九州豪雨などにも耐えた災害にも強い森です。

森の中は、非常に心地よく、心が洗われる様です。この様な美しい森の中でのトレッキングやセラピーもニーズがありそうです。


林業は楽しい!と熱く語られる江良さん。平日は会社で働きながら、休日に実家の森に入り、林業をされています。ユンボでの作業道の開設をデモンストレーションしていただきましたが、普段の物腰柔で優しい江良さんから想像できないほどの、力強さと逞しさが滲みでてきて、めちゃカッコよかったです。



100年後の森を思い描き、丁寧に森と向き合う江良さんは、持続可能な森づくりの名手。憧れます。100年後、200年後には、針葉樹の森から、次第に広葉樹が育っていき、極相の森に変わっていくのでしょうか。


地元の製材所に木材を卸し、八女材としてのブランディングにも取組み始められたそう。

小規模林業は、全国的にボトムアップで普及しており、地方創生の中でも移住や林業の担い手確保の視点からも期待されている取組みです。IT関係のサラリーマンや芸術家等が副業で林業を行っている事例も増えてきています。


新しい働き方や生き方が模索される中で、半林半Xはこれからさらに広がっていくのではないかと思います。


対馬の森(特に上対馬)は、針葉樹3割、広葉樹7割で、谷筋に針葉樹、尾根筋や岩肌に広葉樹が生えている森で、岩盤がかなりあるので、小さな作業道で張り巡らせるのは難しいようです。5ha以上のまとまった森を管理するのも、個人ではなかなか難しい状況です。


八女の森づくりの先進事例を拝見し、対馬での森づくりの色々なアイデアやヒントをいただきました。八女の森や屋久島の森とは、状況も大きさも異なり、そのままそっくりいい取組みを導入するのは無理ですが、対馬らしい森づくりのあり方を色々な方々と知恵を絞り、みんなハッピーになる企画を考えていきたいと思います。

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