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執筆者の写真元 吉野

空き家でねこと移住者の共生を目指す「対馬にゃんむすび∞プロジェクト」始動!


 ツシマヤマネコが生息する対馬において、イエネコの外飼いは、公衆衛生や動物福祉、ヤマネコ等の生態系保全に悪影響を及ぼすため、イエネコは家の中で飼うこと(完全室内飼養)が重要です。


 しかし対馬ではイエネコを室内で飼う“文化”がありません。一方で、対馬には放置された空き家が増え、移住希望者の住む場所の確保が課題です。


 当社は、この二つの課題を同時に解決し、人といきものが共生する社会を実現すべく、「イエネコと快適に暮せる空き家再生」モデルの構築に挑戦します。



 対馬市上県町佐須奈において空き家調査を実施した中で、家の状態が比較的よく、家主と交渉ができた物件1件をモデルハウスとしました。


 鹿児島県頴娃町を拠点に「コミュニティ大工によるDIY空き家再生」事業を展開する(株)まるのこラボの加藤氏の指導の元で、3回のDIY空や家再生実践塾を企画し、DIYや空き家再生に関心のある島内外の担い手に呼びかけ、合計24日間で空き家再生を行いました。なお、空き家調査・企画検討は国交省の空き家対策モデル事業を、実践塾の開催費用は休眠預金等活用事業をそれぞれ用いて実施しています。


 実施期間は、1回目(2023年12/10-12/13)、2回目(2024年4/6-4/13)、3回目(2024年10/30-11/8)で、講師2名(加藤氏・松元氏)と合計29名が参加して空き家再生に取り組みました。


 実施した内容は、1階・2階の床や壁の張り替え・断熱材の設置・壁塗り、1階の押入れや玄関・台所・洗面所のリフォーム、駐車場の設置(塀の撤去)、キャットウォークの設置等です。


 この物件は、モデルハウス「ねこや、」として、イエネコ2匹を室内で飼育しながら、1階コワーキングスペース、2階シェアオフィス&長期滞在の宿泊(1室)で活用し、ネコを通じて多様な人が交流し、ネコとの共生を考えるコミュニティスペースに生まれ変わりました。


 今後は、簡易宿泊業の許可を取り、宿泊スペースの有償提供とシェアオフィス・コワーキングスペースを有効に活用するイベント(ネコがいる場所で働いてみる会や研修会の開催、視察受入等)を企画していきます。また、イエネコが家で快適に暮らせるように、家具職人kiiroと対馬もりびと協同組合の協力の元で、ネコ家具やキャットウォークを設計し、試作品を「ねこや、」に設置し、ネコが快適に過ごせるモデル的なショールームを作っていき、公開し、活動を発信していきます。

 





AFTER


BEFORE



==これまでの投稿は以下==


日韓合同DO It Together!  

DIT 空き家再生実践塾@佐須奈 final


対馬も放置された空き家問題が根深く、対馬市の空き家バンクも住みたい地域ですぐに入れる物件が少ないのが現状で、対馬に移住者を呼び込むにも家問題が障壁の一つになっています。


空き家をリノベーションするにも、大工さんも高齢化し、少ないため、順番待ちの状態です。現状では、どんどん空き家が増え、使わない空き家はすぐに朽ち果て、対馬にとっても負の遺産になってしまいます。


一方で、空き家を活用することで、移住者の受入にとどまらず、新しい事業の拠点を増やすことができるし(例えばゲストハウスとか、店舗利用など)、本格的な事業になれば建築デザイナーや大工仕事等の雇用も生み出し、リフォームにかかる材料や家具を対馬産木材を使ったり、新たに薪ストーブを導入したりして薪の活用で地産地消を促したり、地域経済や循環型社会にも貢献できます。


10月から本格スタートした対馬もりびと協同組合でも、森林資源の活用や対馬もりびとの確保・育成に取り組む中で、担い手の確保や対馬産の家具・薪の島内での販路拡大を目指していこうと思ってます。


自分たちでできることはないか。


国交省の空き家対策事業を通じて、島おこし協働隊の大野さんに繋いでいただき、鹿児島頴娃町を拠点に「コミュニティ大工」という新しい仕事を生み出している加藤潤さんにご指導いただき、佐須奈にある空き家を改修する研修会を開催しました。


第3弾は10/30-11/8で開催しました。


鹿児島から来てくださっている講師加藤さん・松元さんのご指導のもと、皆勤賞の島おこし協働隊空き家担当の大野さんと旦那さん、東京から来たインターン生、役場・県庁の方など、多くの方に参加いただきました。


皆さんとても熱心に真剣に取り組んでくださり、みるみる素敵な空間が生まれてきています。家が蘇りました!


この空き家は、猫と暮らす家をコンセプトにして、1階コワーキングスペース+2階シェアオフィス・長期滞在の宿泊(1室)で大事に使っていきたいと思います。もりびとのチャレンジセンター第二号という位置付けにもなります。


家の名前は、ネコと働き交わる「ねこや、」です。


加藤さんのコミュニティ大工の事業で、空き家を改修されている中で、素敵な名前がつけられていて、その感じを踏襲させてもらいました。


そして、11/5-11/8に後半戦が終了し、ネコと働き交わる「ねこや、」が“ほぼ”完成となりました!


後半戦は、DIYチームが猛スピードで作業を進め、あれよあれよと見事に仕上がって行きました。


そして、韓国からユン先生とアラムさんはDIT(YをTに変えてDo it together)の牽引役であられ、講師の加藤潤さんが呼んでくださいました。対馬初の日韓合同の空き家再生研修会となりました。


2階の床(約14畳)、部屋の壁、ドア2つ(新設)、襖の色塗り、押入×2のリノベ、ダイニングテーブルと椅子3脚!、シンクの扉や洗面台の鏡、階段の壁、脱衣所の壁とすのこ設置などなど、やることリストを作って着実に計画的にこなしていく、真剣勝負のコミュニティDIYでした。


まだちょこちょこ自分たちでできる範囲でリノベしていきたいと思いますが、完成が見えてきました。この場所から新しい出会いが生まれていくことを想像するとワクワクが止まりません。


今後、簡易宿泊業か民泊業許可を申請をして、対馬もりびと候補生や移住希望者、インターン生等、少人数(1-2名,Max4名)の長期滞在交流拠点(チャレンジセンター)にして行きたいと思いますので、また改めてご案内します。お試しで泊まりたい方はご一報ください!


潤さん、さおりさん、大野さん、みーつーをはじめ参加くださった方々、そして、後方でサポートしてくださいました方々(MIT理事・海子丸の細井さんには最強のサバとハガツオをご提供いただき、やんばるの仲本家からはアグー豚などをいただきました)


多くの方と一緒に空き家を再生する経験はまた格別です。


今後、この動きを、もっと広げて行きたいと思います!



<<第2弾の様子>>


加藤さんを繋いでくれた対馬市島おこし協働隊の大野さんをはじめ、同じく協働隊の庄司さんや橘田さん、協力隊で熊本の森田さんや喜界島のみさきさんも研修として来てくださいました。その他にも、小宮翔くんや森賀くん、蔭浦さん、MITスタッフも。


空き家に残留された荷物をクリーンセンターに何度も運び出しつつ、1階の3部屋の床は対馬の杉板等に張り替えて、柿渋+蜜蝋&椿オイルワックスでコーティングして綺麗になりました。2つあった玄関の一つを台所にして、元台所を撤去し、床を直し、風呂場への導線確保&洗面所・脱衣所にして、とりあえずは住める状態にまで辿り着きました。





<<第1弾の様子>>


連日10名近い方々が現場作業に参加し、そのメンバーもMITのスタッフから協力隊員、地域の応援者、県と市の行政、地元の DIY実力者などなど、なんともバランスが良く、そんな熱心な皆さんと一緒に作業しつつも同じ釜の飯を食べて語り合う時間は刺激いっぱいでした。


空き家だった家での3部屋での床作業を手掛け、キッチンも使えるようになりました。まずはゆるりと活用を開始しつつ、今後どう改装していくかを探っていくことになります。コミュニティ大工が関わることで、考えながら、施主や参加者も学び育ちながら、少しずつ進む空き家再生、対馬でも実践です!(加藤さんのFacebook投稿より)







本事業は休眠預金等活用事業の一環で実施し、「対馬もりびと」(DIY大工)の確保・育成のための研修会で、この場所は対馬もりびとや市民/事業者が集まるチャレンジセンター(シェファオフィス)として活用していきます。また、「ネコと暮らせる家づくり」も同時に、目指していきます。さらには、対馬産木材の活用による空き家再生が進むことを目指します。




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