対馬市のSDGsカフェのご報告です!
弊社では、R5年度に引き続き、R6年度も対馬市からの委託をうけて、対馬市主催のSDGsカフェ(毎月17日)の開催運営の支援を行っています。
SDGsカフェは、コーヒーやお茶を飲みながら、市民の皆さんや対馬に関心のある方々が、日々の暮らしや事業について、対馬のSDGsの視点を入れて、わいわいと語り合う交流の場です。
SDGsカフェを通じて、対馬の持続可能な社会の実現に向けて、それぞれの市民や事業者が自ら取組んでいる活動に対して、多様な主体がパートーシップを組んで連携することで、さらなる活動を展開していくきっかけを作っていきたいと思います。
企画の詳細は、対馬市の公式サイトをご覧ください。
オンライン参加もできますので、島内外、どなたでも無料で参加できます!
月一回はSDGsのことを考えて、暮らしや事業をサステナブルに切り替える視点をもっていきましょう!
<2024年11月17日のSDGsカフェ(SDGsパートナーズ交流会の企画として開催)>
11月のカフェは、SDGsパートナーズ交流会の一部「SDGsPitch」という形で開催いたしました。パートナーズ会員の皆様25個人・団体に5分ごとに活動をご紹介いただき、その後パートナーズの交流のあり方について班に分かれてブレストを行いました。対馬には熱い想いを持った人・団体がこんなにいて、SDGsに資する取組みを地道に行なっていることに感銘を受けるとともに、これからの連携や事業展開がとても楽しみな機会となりました。今はそれぞれが点で取組みを進めている状況ですが、これからは線(2点を結ぶ)で繋ぎ、面(3点を結ぶ)となっていき、最終的には立体的な形(4点で結ぶ)になっていくと、予想していなかったような飛躍的な成果が生まれ、世界に誇れるSDGsの島対馬に近づくのではとワクワクしています。
<<2024年10月17日のSDGsカフェ>>
10/17のカフェは、オンライン開催でしたが、参加者は10名。オブザーバーは、北は北海道(浜中町)、南は沖縄(石垣市)までなんと34名!の申込がありました。ありとうございました!
プレゼンターのMITデザイナーの吉野由起子から本テーマに至った経緯を説明した上で、岩波ジュニア新書「野生生物は「やさしさ」だけで守れるか?─命と向きあう現場から」の著者3名(小坪さん、杉浦さん、矢田さん)から、本の内容をわかりやすく解説していただきました。
なぜ侵略的な外来種を駆除しなければならないのか。その理由の一つとして、経済的な損失(農業被害額)が、世界で年間62兆円と推計されていることに驚きました。また、駆除が必要と分かっていても、駆除する当事者は悩みながら、苦しみながらされている。一度野山に侵略性の高い外来種を放ってしまえば、取り返しのつかないことになる。それを知っているかどうかで、意識や行動が変わると思いました。
対馬でも、イノシシやツマアカスズメバチ、セイタカアワダチソウなど、問題になっている侵略的外来種について、今怒っている問題に取組むことも大事ですが、これ以上侵略性の高そうな生き物を対馬の野に離さない予防原則に従った市民の行動が大事だと改めて感じました。
<<2024年9月17日のSDGsカフェ>>
9/17のカフェは、現地開催で参加者6名、オブザーバー8名が出席しました。プレゼンターの赤坂倶楽部 桐谷さんからは、生ごみ堆肥「堆ひっこ」を使った野菜の生産や、裏山の薪(消し炭)で焼いたピザや惣菜の製造・販売等の取り組みやその想いをお話しいただきました。SDGs「カフェ」らしく赤坂倶楽部さんのピザとコーヒーを味わいながら、参加者の皆さんと、対馬らしい「地産地消」のあり方や具体的なアイデアについて参加者とブレストを行いました。ブレストでは、生ごみの回収・堆ひっこ利用促進への市民参加を促すための方法や仕組み(例えば、生ごみ回収時に堆ひっこを配布するサービスや、桐谷さんの堆ひっこの使い方講座をCATVで流す等)も出されて、前向きで楽しい議論ができました。
自然の恵みを味わいながら、生き生きと楽しそうな桐谷さんの暮らし方は、まさに「対馬の豊かさ」を象徴しているようで、桐谷さんを講師に生き方・暮らしの知恵・技を学ぶ住み込み方の実践塾があったら申込者が殺到するのではと思いました。
<<2024年8月17日のSDGsカフェ>>
8/17のカフェは、オンライン開催で、参加者7名、オブザーバー8名にご出席いただきました。プレゼンターの前田さんからは、世の中の食品ロスの現状や問題、対馬市での今後のアクションをご紹介いただきながら、今の対馬で食品ロス削減の工夫、特に私たちがすぐにでもできることについて参加者とブレストを行いました。
飲み会の時に沢山の料理が余らないように30・10(さんまるいちまる)運動(最初の30分と最後の10分間はお料理を楽しむことで食べ残しを減らす運動)を導入したり、「地産地消」ではなく「地消地産」(自分たちが食べる分だけ作るから余らない)を進めること、生鮮食品は保存方法(塩蔵や糠床)や食べ方を学び実践するなど、色々な実践事例やアイデアが出てきました。詳細はグラレコをご参照ください。
一人ひとりができることは小さく限界がありますが、ちりも積もれば山となります。日々、自分にできるフードロスを積み上げていけたらと思います。
<<2024年7月17日のSDGsカフェ>>
7/17のカフェは、会場参加が12名、オブザーブ参加が8名にご出席いただきました。会場は、ちろもの宿をお借りして、釜坂さんの「しますい」も見ていただきながら、アットホームな雰囲気の中で開催しました。対馬市島おこし協働隊 海の森再生支援担当の釜坂綾さんから、『子どもたちに対馬の海の魅力を知ってほしい!~対馬らしい海洋教育を体系化するには?~ 』と題して、話題提供をいただきました。
対馬の藻場の魅力や現状、学校での出前事業の様子等についてご紹介いただき、釜坂さんがこれから対馬でやりたいことについて熱く語っていただきました。「対馬らしい」海洋教育のあり方やプログラムの内容、対馬の藻場を水槽の中で再現する「しますい」のビジネスモデルについて、漁師や学校教員、国際NGOの専門家、教育旅行の事業者等の参加者とブレストを行いました。
対馬を含め藻場の再生や保全に取り組まれている実践者を面で繋いでいくことで、対馬の海を題材した対馬らしい海洋教育を体系化していけるのではないかと思いましたし、釜坂さんがコーディネーター役となり、その動きを創っていただくことに期待したいです。
<<2024年6月17日のSDGsカフェ>>
6/17のカフェは、会場参加が9名、オブザーブ参加が13名にご出席いただきました。リピートしてくださる方も多く、回を重ねるごとに、より中身の濃いカフェになってきていると感じております。
さて今回は、対馬市島おこし協働隊SDGs研究員の岡本遥香さんから、「対馬の暮らしにあったリメイク・リペアの機会を作りたい!」と題して、話題提供をいただきました。
大切なものを直したり、作り直して使い続けること(リペア・リメイク)は、SDGsゴールにある「責任のある消費と生産」の点から重要ですが、あまり広がっていかない現状があります。リペア・リメイクを対馬で広めるには、どういった場や機会があると良いのか等、参加者と話しをしました。参加者からは、長年直しながら使い続けているものの紹介や、今後やってみたいリペア・リメイクのイベントのアイデアなども出していただきました。
気軽にリペア・リメイクできる機材が整っているラボ的な場所や、直し方を教えてくれる達人に相談できる機会などがあるとよいですが、運用や費用の負担を誰がどうするのか等課題も見えてきました。
<<2024年5月17日のSDGsカフェ>>
5/17のカフェは、会場参加が16名(うち6名は特別枠)、オブザーブ参加が11名にご出席いただきました。
北は北海道、南は沖縄の宮古島、海外はミクロネシア!からオブザーブ参加いただき、まさにグローカルなカフェとなりました。
当初は、運営上の理由から、今年度は現地開催の場合は、オンライン参加は無しとさせていただきましたが、細井さんの話を是非聞くだけでいいから聞きたいというご要望が多数寄せられたため、急遽オブザーブのみの参加を設ける形に変更いたしました。
上対馬町在住の一本釣り漁師である細井尉佐義さんから、上対馬の漁業の魅力や現状・課題等についてお話をいただき、参加者と「減少する漁師を増やすにはどうしたらいいか」について様々な角度からアイデアや意見を出し合いました。
一本づり漁師の仕事は、基本的には、一人で出漁していますが、地区の漁師コミュニティがあるからこそ、漁に必要なインフラや漁具を確保できたり、いざという時に助け合ったり、情報を共有したり、漁が成り立つという話が、なるほどと思いました。参加者からも、たくさんの質問やアイデアがでて、とても充実したカフェになりました。
<<2024年4月17日のSDGsカフェ>>
4/17のカフェは、オンラインでの開催でオブザーブ参加含め18名にご出席いただきました。与論島で海ごみやサンゴ礁保全に取り組まれている池田夫妻にもご参加いただきました。
対馬市SDGs推進課の前田さんからシェアリングエコノミーについて話題提供をいただき、参加者で様々なアイデアを出し合いました。
明日からでも直ぐにできそうなアイデアもたくさんありました。
みなさんはその後一歩行動に移してみましたか?
今年のSDGsカフェは、ただ思いついたアイデアを出すだけでなく、いかに実行するかも意識して参加者の具体的な行動にまで落とし込んでいけたらと思っています。
<<2024年3月17日のSDGsカフェ>>
3月のカフェは、対馬学フォーラムのポスター発表大会との同時開催となりました。
島内外から集まる多くの皆さんに、SDGsカフェの取組みや成果を発信し、共創アクションの実行につなげることを狙いました。
大判印刷した4月から2月までの11枚のグラレコのまとめを見ていただきながら、追加の意見やアイデア、質問等をポストイット等で貼っていただくような総合ブレストを行いました。
これまでのプレゼンターから、6組にご参加いただきました。コアタイム等の時間帯を設定して、グラレコのまとめの前で来場者に説明をしつつ、その後の進捗等も共有しながら交流し、多くのアイデアがさらにでてきました。
<<2024年2月17日のSDGsカフェ>>
2/17のカフェは、対馬青年の家をCafeの会場にお借りして、会場10名、オンライン3名(+オブザーブ参加3名)にご出席いただきました。
発表者の博多大丸九州探検隊の箱崎さんとプレシャスプラスチック唐津さんからそれぞれの海ごみに関する活動をご紹介いただき、対馬での今後の事業の企画(博多大丸でのクリスマツツリーイベントなど)をご紹介いただきました。
参加者からは、「対馬のプラスチックごみを価値ある資源に変えるためのアイデア」について、色々なシーンでのプラスチックの活用方法を考えていただきました。
<<2024年1月17日のSDGsカフェ>>
1/17のカフェは、会場6名、オンライン7名(+オブザーブ参加9名)にご出席いただきました。
会場では、発表者の私から対馬の森の現状や可能性、もりびと協同組合の事業内容と課題についてご説明した上で、森を豊かにする活動をともに行う仲間を増やすためにどうしたら良いかについて、参加者とアイディアを出し合いました。
参加者からは、ほしい木工品や商品・サービス(スパイスボックスやネコ家具)、「もりびとの森」でやりたいこと(オリエンテーリングやプレイパーク)など、今後の対馬もりびと協同組合の活動の参考にしたいアイディアをたくさん出していただきました。
また、昨年度冬に上対馬で採集したイタヤカエデとイロハモミジのメープルシロップの試食も行いました。
<<2023年12月17日のSDGsカフェ>>
12/17のカフェは、会場4名、オンライン6名(+オブザーブ参加4名)にご出席いただきました。
会場では、発表者の平山さんと参加者の坂田さんが試作された、小麦粉の代わりにマテバシイ(対馬では「マテ」)というドングリの木の実をすり潰した粉を使ったお菓子や、ドングリを煎って作ったコーヒーを試食・試飲していただきながら、和やかな雰囲気で開催されました。
平山さんからは、江戸時代の対馬において、藩が政策として対馬各地にドングリが実る木の種や苗を配布して、救荒用の食糧としてドングリが利用されていた歴史をご紹介いただき、今後訪れるかもしれない食糧危機に備えて対馬の食料自給率を上げるためのアイディアを出し合いました。
参加者からは、最近増えている南方の魚や、シカが嫌って食べないことでたくさん見られるようになった野草などを新たな食料資源として活用することや、耕作をやめてしまった土地と耕運機などの農機具をセットで貸し出して、農作業の体験をしたい移住者の皆さんに「耕し隊(仮称)」になってもらうなどのアイディアが出されました。
最近は戦争の影響などで食品類の価格が上がり、食糧問題は決して他人事ではないと感じていたところです。島内での食料自給率を高めることは脱炭素化にもつながり、SDGsの推進において様々なプラスの効果が見込まれます。地域の新たな資源(食材・人材)を掘り起こしていくことが、改めて重要なことであると感じさせられた回でした(文責 掛澤)。
<<2023年11月17日のSDGsカフェ>>
11/17のカフェは、島内外から会場8名、オンライン6名(+オブザーブ参加1名)のご出席となり、和やかな雰囲気で開催されました。
原田さんからは、豊玉町の高齢者と子どもの定期的な交流の場やドライブサロン等の「おろしかの里」の活動を紹介いただきながら、参加者の皆さんと、共助の精神で支え合いによる地域活動の重要性や意義を共有しつつ、それを牽引する地域のリーダーの存在を確保するためのアイデアを出し合いました。
参加者からは、地域のボランティア活動を維持したり他の地域で広めるための方法として、原田さんがお一人でされていることを分担して取り組む仕組みを作ること(島おこし協働隊の制度によりコーディネーターを配置したり、情報共有のプラットフォームをつくる等)や後継者を育てるために原田さんの思いや活動を現場で学ぶ機会を作ることなどアイデアが出されました。
原田さんは地域を愛し、地域から愛されるリーダーであり、原田さんのような共助の精神に溢れる方が地域に一人でも増えていくことが、誰一人取り残されない持続可能な地域づくりにおいては重要だと感じました。
<<2023年12月17日のSDGsカフェのご案内>>
さて、次回のSDGsカフェは、12月17日(日)13:30-15:30@厳原です。
「どんぐりを通じた食文化・自給自足」をテーマに、MITの教育顧問の平山俊章さんをプレゼンターに迎え、交流・対話を進めます。
<<参加申込みはこちらから!>>
前日22時までにお申し込みください。
それでは皆さん、また次回お会いできることを楽しみにしております!
<<2023年10月17日のSDGsカフェ>>
10/17のカフェは、島内外から会場11名、オンライン6名(+オブザーブ参加5名)のご出席となり、和やかな雰囲気で開催されました。
庄司さんからは、「表現者」として対馬の魅力を島内外に発信している活動内容をご紹介いただきながら、参加者の皆さんと無関心な人の心に刺さるSDGsの効果的な伝え方や取組みについて意見を出し合いました。
参加者からは、SDGsはわかりにくいので対馬弁で表現したり、17のゴールの中で対馬が取組む優先順位の高い目標に絞り込んで活動を深めていくこと、普段の暮らしや生業で「もったいない」視点から再利用や省エネ・コスト削減などを促すなど、対馬市民の立場で伝えていくことが大切という意見が多く出されました。
SDGsというと、難しくて何だか怖いし、意識の高い人がやっていることというイメージがありますが、「かっこいい・おしゃれ・たのしい・もったいない」など、自分たちの日常や仕事の中に目標であるということをわかりやすく対馬弁で伝えることが大事だということを認識する時間となりました。
SDGsカフェも、「もったいないカフェ」や「かたらんね?カフェ」という名前に改名すると、参加者がもっと増えるかもしれません(笑)
<<2023年9月17日のSDGsカフェ>>
9/17のカフェでは、会場10名、オンライン5名、オブザーブ参加7名のご出席(発表者・スタッフ以外)がありました。うち、韓国の方2名、スリランカの方2名にもご参加いただき、和やかな雰囲気の中、国際交流をテーマに盛り上がりました。
発表者のバクさんからは、「外国人にも優しく・暮らしやすい対馬にするために〜対馬の暮らしで変えていきたいこと〜」をテーマに、対馬と韓国の文化の違いに触れ、対馬にきた韓国人の悩みを聞いたり、日本の文化や考え方を紹介するなど、対馬と韓国の架け橋としてご活躍されている様子をご紹介いただきました。
スリランカから対馬に移住されたイノカさんとアントニさんからも、対馬ぐらしについての率直な感想や大変だったことを話していただき、対馬で今後多国籍の方を受け入れるにあたって検討すべきことがたくさん挙げられました。
また、参加者からは、一緒に何かをしたりする交流の場や、対馬からの韓国ツアーや対馬を知る外国人向けのツアーがもっとあったら良い等、たくさんのアイデアが出され、対馬での「多文化共生」に向けた具体的なアクションが整理できました。
バクさんが「Y&I移住大使」として今後ますますご活躍され、対馬と韓国・多国籍な方々を繋ぎ、対馬が賑やかになって、住みやすい暮らしができる環境が整うことを期待しつつ、私もまずは対馬で暮らす外国の方との交流機会を増やすところから始めたいと思いました。
<<2023年8月17日のSDGsカフェ>>
8/17のカフェのプレゼンターは、対馬市立西部中学校の校長先生である髙田浩一さんでした。
「対馬市SDGsパートナーズ(制度)をうまく活用して、他校やパートナー企業と連携して、質の高く魅力的な教育を子どもたちに提供したい!」と題して、対馬市立西部中学校の先進的な取組みをご紹介いただきながら、今後継続的に進めていくために、各主体をどうやって巻き込んでいけば良いかについて熱く語り合いました。
参加者からは、SDGsパートナーズのメリットを伝えることや連携推進のコーディネーターの必要性等が指摘されました。パートナーズに登録している関係者は専門的な知識を有する実践者であり、そういった方々を講師として呼べることは、学校にとってもふるさと学習やキャリア学習の質をあげることができたり、対馬で進んでいる各種SDGsのプロジェクトに学校も参加しやすくなるなどのもメリットが挙げられました。
また、複数の学校がパートナーズに登録し、連携体制が整えば、例えば、西部中学校でのウラボシシジミチョウの保全活動を行う総合学習の野外実習や専門家の授業に、他校の生徒も参加できるようになり、生徒にとっても興味を持ったテーマで勉強ができるし、先生方にとっても準備などの負担が軽減できるといったメリットも生まれてきます。保全活動も、参加人数が多い方が活動の幅が広がっていきます。
髙田校長先生のご活躍はとても素晴らしいため、他校の校長先生の手本になると考える参加者が多くいました。髙田先生が対馬全校の校長たちに取組みや考え方を伝え、引っ張るリーダー的存在になることを期待して、応援の声が上がりました。学校のウェブサイトを充実させたり、ケーブルテレビや広報つしま等のメディアを通じて、活動を丁寧に発信していくことも必要という意見もだされました。
髙田先生の発表やブレストを通じて、学校だけでなく、地域や地元企業、その他島内外の関係者が連携して、先生方をサポートし、対馬の子どもたちに質の高い魅力的な教育を提供することが、対馬の未来を創っていくことそのものだという認識を、参加者と共有する時間となりました。
<<2023年7月17日のSDGsカフェ>>
7/17のカフェのプレゼンターは、どうぶつたちの病院の太田さんでした。
『地元の人に「ヤマネコ等の希少な動物を守りたい!」という気持ちを高めてほしい!!』と題して、ツシマヤマネコの保全活動の現状や課題を踏まえて、地元の人々の意識を高めるための方法について熱く語っていただきました。
参加者には、自分にとってヤマネコ等の希少な野生動物はどんな存在かを語ってもらった上で、テーマに対するブレストを行いました。
ヤマネコは対馬の人にとっては当たり前すぎる存在だから大切に思わないのでは、という地元目線の菅野さんの意見がありました。一方で、この20年で随分と地元の方の意識が高くなってきているというヤマネコの研究者の中西さんからの指摘もありました。改めて、ヤマネコと共生するための具体的な取組みや産業との関係性を見つめ直す時が来ているという指摘もありました。ヤマネコがいることによる対馬の価値を見える化することの重要性を整理することや、それらの伝え方を工夫するなどのさまざまな意見が出されました。
今回のカフェを通じて、ヤマネコをはじめとする野生動物との共生について一人ひとりが深く考え、身近な人たちに伝え、何か具体的なアクションを起こしていくことにつながればいいなと思います。
<<2023年6月17日のSDGsカフェ>>
6/17のカフェは、プレゼンターは丸徳水産 犬束祐徳さんでした。
島内外から会場12名、オンライン7名のご出席(発表者・スタッフ以外)となり、盛況のうちに2時間が過ぎてしまいましたね。北は北海道の浜中町のシマフクロウ・エイドの菅野直子さんにもオンラインでご参加いただきました。
発表者の丸徳水産 犬束祐徳さんからは、「人と豊かな海は共存できるのか?〜変わり果てた対馬の海で、海藻の森をつくりたい!〜」と題して、対馬で直面する磯焼けに対する丸徳水産の取組みと、海の公園(海藻の森)をつくるために今後挑戦したいことについて熱く語っていただきました。食害魚であるイスズミ(冷凍)も持ち込んで、見せてもらいました。
参加者とのブレストでは、もっと多くの人に海遊記(磯焼けの現場を漁師が船で案内するツアー)を体験・参加してもらうには、情報発信やコンテンツをどうしたらよいか?について話し合ってもらいました。
参加者の皆さんからは、多種多様な立場からの具体的なコンテンツや情報発信の方法についてアイデアを出していただきました。話を進めていく中で、犬束さんが描く海の公園の構想も具体的なイメージが共有されていきました。詳細は弊社吉野デザイナーが作成したグラフィックレコードをご確認ください。また、シマフクロウ・エイドの菅野さんからは、シマフクロウの森を沿岸の漁師さんと連携して守っていく取組みなどの話題提供もいただき、森里海の連環の視点からも考察が深まりました。
今回のカフェを通じて、磯焼けの問題について身近に感じていただき、5月のテーマだった環境に配慮した石鹸への切り替えや、海遊記や藻場再生活動に参加するなど、何か具体的なアクションを起こしていくことができればいいなと思います。
ちなみに、会場参加者には、5月にカフェにご参加頂いたサラヤ株式会社さんからご提供いただいた無添加石鹸「アラウ.」を1本ずつお持ち帰りいただきました。サラヤさんありがとうございました!
<<2023年5月17日のSDGsカフェ>>
5/17のカフェは、プレゼンターは小川香織さんでした。
会場9名、オンライン10名のご出席(発表者・スタッフ以外)となり、和やかな雰囲気の中、洗剤/石鹸の話題で盛り上がり、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。
小川さんからは、自分たちの使っている洗剤で対馬の海を汚していることに対する問題をテーマに発表をしていただきました。
対馬での浄化槽の普及率の低さや、家庭での洗剤の利用によって近所の河川や海が汚れていて、磯焼けの原因になっていたり、自分たちの食(魚介類)にも影響を及ぼしている自分たちの問題だという認識から、その現状を市民に広め、洗剤を環境負荷の低い石鹸に切り替えたり、自分たちができることをやっていきたい!という想いをわかりやすく語っていただきました。
参加者の皆さんからは、多種多様な立場からの具体的なアイデアを出していただきました。また、サラヤの代島さんと秋吉さんにもご参加いただき、より深い知見や環境配慮型の最先端の技術(商品)、科学的な知見からのアプローチの重要性などの話題提供もいただき、グローバルなビジネス・科学の視点からも考察が深まりました。
カフェでの議論を踏まえて、今日から家族と一緒に何か具体的なアクションを起こしていくことができればいいなと思います。
<<2023年4月17日のSDGsカフェ>>
プレゼンターは山下幸恵さんでした。
テーマはSDGsの目標7にあたるエネルギーについてでした。
エネルギーをみんなに。そしてクリーンに。
当日は、会場5名、オンライン14名のご出席(発表者・スタッフ以外)となり、和やかな雰囲気の中、エネルギーの話題で盛り上がり、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。
発表者の山下さんからは、対馬でエネルギーの自給自足をしたい!という構想を熱く語っていただきました。そのためには、どんなことが取り組めそうか、そして市民をエネルギーに関心を持ってもらうためにはどういった発信をしていけばいいのかについて、参加者の皆さんから多種多様なアイデアを出していただきました。
山下さんの発表内容や皆さんからのブレストの結果を弊社デザイナーの吉野がまとめました。
個人的には、自給自足するためには、まず使っているエネルギーを減らすことがそもそも大事だなと思いました。特に対馬のエネルギー消費が大きいのは、冬場の暖房ではないかなと思います。対馬の家はとにかく寒い!東北出身の私が震える寒さです。家に断熱材を入れたり、家の中にキャンプを張ったり(笑)!。快適さや楽しさを失わずに、省エネができる工夫をもっとしていけたらいいなと思いました!
また、電気を自分で作る体験(キャンプや自転車こぎ等)をすれば、エネルギーのことをより身近に感じられるのではといったアイデアには共感しました。
発表者の山下さんからも、「みなさんから積極的にアイデアや意見、質問をもらえて嬉しかった。ご自身にとっても日頃の業務に対しての気づきを得られ、大きな収穫があった。これを機に、またアクションを起こしていければ」との感想をいただきました。
<<SDGsカフェの様子>>
これまでのグラレコ