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代表理事挨拶

生き物の価値をみつけ、いかす、つなぐ

 

一般社団法人MITは、2013年6月より対馬を拠点として、地域の資源、魅力や誇りを “みつけ・いかし・つなぐ”事業を開始して8年目となりました。これまで実に多くの方々に支えられてきたことにまず感謝したいと思います。

 

少子高齢化、人口減少により、対馬は大きなピンチを迎えています。

しかし、見方を変えれば、これは非常に大きなチャンスなのです。

厳しい時代だからこそ、新しい価値観を創造し、新しい時代を作っていけると確信しています。

森里海が一体となり、様々な生き物が生息するここ対馬での暮らしは魅力や素材に溢れ、対馬市のロゴにあるように無限の可能性を秘めています。

凪の日には、船外機で大海原に繰り出し、大きな魚を釣り上げて、自らの食料を調達することが可能なほどの自然の豊かさ。

一眼レフのカメラを常に車に忍ばせておけば、探さなくてもツシマヤマネコや希少な野鳥に出会えて、プロ顔負けの写真が撮れるほどの自然の豊かさ。

対馬の人にとっては当たり前のことが、私たちにとっては宝物に見えています。

 

多様な生き物が存在し、成り立つ生態系。健全な生態系から人が生きるために必要な食料や水、豊かな土壌、綺麗な空気などのサービスを無償で享受できます。

この生態系サービスを回復させ、維持させていくことこそ、これからの対馬、ひいては日本やアジアの地方創生戦略の鍵だと確信しています。

自然共生型の持続可能な社会を作っていくことができれば、国内外から人が集まり、活性化し、対馬は必ずや心豊かな暮らしができる宝の島になると確信しています。

私たちは、対馬をはじめとする日本の各地域の生物多様性の価値をみつけ、いかし、つないでいくことで、触媒としての機能を自らが有し、多様な関係者と連携し、化学反応を起こし、問題解決に向けて効率的・効果的な事業を推進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

 

2020年6月1日

一般社団法人MIT 代表理事 吉野 元

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